社内コラム:第4回大雨への対処について
2019/08/28
第3回:大雨への対処について
最近天気が悪いですね。雨が続くと気分が憂鬱になりますし、屋外で作業することが難しくなってしまいます。そして、近年大雨の規模が拡大傾向にあり、これまで浸水などの被害がなかった場所でも甚大な被害が発生するケースが増えています。記憶に新しい物といえば、西日本豪雨災害でしょう。
そこで今回は、最近の大雨の特徴や警報の種類、避難についてなどを書いていこうと思います。
大雨の状況
時間降水量50mm以上の「非常に激しい雨」はここ30年間で約1.3倍に増加しています。さらに、時間降水量80mm以上の「猛烈な雨」もここ30年間で約1.7倍に増加しています。そして、局地的大雨(ゲリラ豪雨)もここ数年増加傾向にあります。
増加の原因
ではこのような大雨の増加は、なぜ起こるのでしょうか。また、将来的に雨の回数が減ることはあるのでしょうか。
最近の大雨の原因の1つといわれているのが、地球温暖化です。地球温暖化により、世界中のほぼ全ての大陸での降水量が増加します。なぜ温暖化で降水量が増えるかというと、温暖化が進むと、大気中に含まれる水蒸気量が増加します。すると雲からの雨量も増え、集中豪雨の頻度と雨の量も増加します。このような理由で、大雨が近年増えているのです。
そして、地球温暖化が止まらない限りこの雨の傾向が変わることはないでしょう。
私たちに出来る事
雨の量や激しさが変わらないのであれば、そのような雨から命を守る行動を取らなければいけません。そのためにも、注意報・警報の種類や避難場所、危険な場所や危険の兆候などをあらかじめ知っておくことが大切です。
注意報及び警報と警戒レベル
気象庁のサイトで警報の種類と警戒レベル、そして取るべき行動をまとめた表が公開されています。
これを大雨時の行動の参考にするとよいでしょう。
危険時の行動
西日本豪雨では、河川の氾濫により多くの人々が命を落としました。避難する時間はあったにもかかわらず多くの人が犠牲になった原因は多数ありますが、専門家があげているものとして「正常性バイアス」があります。「正常性バイアス」とは、思い込みにより行動に影響を及ぼす心の仕組みの事です。この仕組みにより、人は異常を正常と思い込み心の安定を図ります。しかし、災害時では「まだ大丈夫」「自分は大丈夫」などの、根拠のない思い込みにより避難が遅れ犠牲になってしまう人がいます。
「避難したが何事もなかった」が一番良い結果です。
くれぐれも思い込みではなく、気象庁からの情報を元に行動しましょう。
最後に
日本は災害の多い国ですが、近年ますます大雨などの災害の激しさが増しているように思えます。自分や大切な人の命を守れるのは、自分です。
緊急時に正しい判断を下せるように、日頃から様々な情報に注目するようにしてはいかがでしょうか。